AGA(男性型脱毛症)とは?原因から治療法、セルフチェックまで徹底解説


**AGA(Androgenetic Alopecia)とは、日本語で「男性型脱毛症」**と呼ばれる、成人男性に最も多く見られる脱毛のタイプです。

「昔よりおでこが広くなった」「つむじの地肌が目立つようになった」と感じる場合、その多くがAGAによるものだと言われています。日本全国で約1,260万人、成人男性の3人に1人がAGAに悩んでいるというデータもあります。

今回は、AGAが起こる仕組みや、普通の抜け毛との違い、そして最新の治療方法について分かりやすく解説します。


1. AGAが起こる「メカニズム」:なぜ髪が抜けるのか?

髪の毛には、生えてから抜けるまでの周期**「ヘアサイクル」**があります。通常は2〜6年かけて太く長く育ちますが、AGAになるとこのサイクルが劇的に短縮されてしまいます。

犯人は「悪玉男性ホルモン」

AGAの主な原因は、男性ホルモンの一種「テストステロン」が、体内の酵素(5αリダクターゼ)と結びつき、より強力な**DHT(ジヒドロテストステロン)**に変化することです。

このDHTが毛根に「早く抜けろ」という命令を出すことで、髪が十分に育つ前に抜けてしまい、細く短い「産毛」のような髪ばかりが目立つようになります。


2. AGAの3つの大きな特徴

他の脱毛症(円形脱毛症など)とは異なり、AGAには独特のパターンがあります。

  1. 進行性である

    何もしないで治ることはありません。放置すると、徐々に薄毛の範囲が広がっていきます。

  2. 特定の部位から薄くなる

    主に「額の生え際(M字)」や「頭頂部(つむじ)」から薄くなり始めます。逆に、側頭部や後頭部の髪は最後まで残りやすいのが特徴です。

  3. 産毛化する

    「髪が抜けてなくなる」というよりは、「太い毛が細い毛に置き換わっていく」という感覚に近いです。


3. 【セルフチェック】AGAのサインを見逃さない

以下の項目に当てはまるものが多い場合、AGAが始まっている可能性があります。

  • [ ] 家族(父、祖父)に薄毛の人がいる(遺伝的要因)

  • [ ] 抜け毛の中に、短くて細い毛が混じっている

  • [ ] 以前に比べて、髪のハリやコシがなくなった

  • [ ] おでこの生え際が後退してきた気がする

  • [ ] シャンプー時や枕につく抜け毛の量が増えた


4. 現在主流の「AGA治療」と費用感

医学の進歩により、AGAは「治らない悩み」から「コントロールできる症状」へと変わりました。

治療方法内容期待できる効果費用の目安(月額)
内服薬(守る)フィナステリド等抜け毛を抑制し、進行を止める3,000円〜8,000円
外用薬(攻める)ミノキシジル等発毛を促進し、毛を太くする5,000円〜10,000円
注入治療(メソ)発毛成分を直接注射成長を強力にサポート20,000円〜50,000円
  • ポイント: 治療を開始して効果を実感するまでには、最低でも3ヶ月〜6ヶ月の継続が必要です。


5. まとめ:早期発見・早期治療が鍵

AGAは進行性の症状であるため、「気になり始めた時」が治療のベストタイミングです。毛包(毛を作る組織)が完全に消滅してしまうと、薬での改善が難しくなるためです。

現在はオンライン診療も普及しており、誰にも会わずに自宅で医師の診断を受け、薬を郵送してもらうことも可能です。

まずは「自分の今の状態がAGAなのか」を正しく知ることから始めてみませんか?

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